序之章 ――​オウノイズミヒメ―― 「​また世界が啼(な)いておる……」​ どことも知れぬ闇の中で、囚われの姫が呟く。 「​何人(なんぴと)も、かの声が聞こえぬかや？ 嗚呼、啼くな啼くなとなだめようとも、啼き止まぬこの声を。誰ぞ、かの者をなだめやる者はおらぬ…

どもども、さるです。 このところ良いお天気が続いておりますが、皆様如何お過ごしでしょうか。 さてさて、今回は昨日のイラストに引き続き『雑木林本店 通信所』のカザミヒナタ様より、ばうんてぃのキャライラストを頂きましたのでご紹介しましょう。 ――な…

どもども、さるです。 タイトルを見た瞬間「あれ？」と思われた方がいらっしゃるかもしれませんが、実は『ばうんてぃくえすと』初の長編「血塗られた封印の城」が完結して今月で１周年が経ちました。 そこで今回は、『雑木林本店 通信所』のカザミヒナタ様よ…

どもども、さるです。 雪一つない天気の良いクリスマスでしたが、皆様如何お過ごしでしたでしょうか？ そして昨夜(イブ)は如何過ごされたでしょうか？ あ、さるは残念ながら普通に家でチキンをいただきましたが(涙) まぁ、そんな中の人の事情はどうでもいい…

「もうすぐだなぁ」 鋤(すき)を持つ手を休めて安吉が言った。 「何がよ？」 隣で南瓜を荷車に乗せていた平太郎が訊き返す。 「ほれ、冬至の祝祭じゃん」 「ああ」と平太郎が、納得したように声を上げた。 「あの祭りは大事だべ」 「だろう。年に一度、神様へ…

どもども、さるです。 晴々とした祝日ですが、皆様如何お過ごしでしょうか。 さるは、今年一年を振り返る一日となりそうです(何) さてさて、今回の打ち明け話は―― 安全神話の崩壊について さて、世の中で最も危険とされる場所といえば、どこだと思いますか？…

『監獄島』はここよりもマシだろうか？ 見慣れた牢屋に拘留されてまだ半日しか経過していないが、不意にそんな世迷言が頭を過る。男は冷たい石を敷き詰めた床の上で寝転びながら、最悪の未来像を思い浮かべた。 貴様の全てを奪い尽してな―― 石の冷たさを肌に…

とびらの句 久方の 主(あるじ)とすごす 師走かな というわけで、さる山に戻って参りました。 とびらです。 俳句は心の故郷です。 突然何かと申しますと、実は最近俳句に凝っておりまして、お暇をもらって四国の松山へ俳句の旅に出ておりました(という設定w) …

どもども、さるです。 皆様、十二月になりまし……て半月が経ちましたね…… えっと、ごめんなさい。すっかり更新をサボりまくってしまいました…………orz まぁ「師走」ということで、さるも色々ありまして更新も疎かになっておりました。 そんな色々あったこの年も…