2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

縁(えにし)に宿る眠り猫

風の音が、静かに流れる青空の下。 今日も縁側は、心地よい日差しに照らされる。 「ミタマ、クモツはまだかに?」 まお様は偉そうにのたまうや、今日も窓を全開に日向ぼっこと洒落こんでいる。 「はい、ご飯」とわたし。 いつものように煮干をふんだんにきか…

こんにちは、魔法少女です(何)

どもども、さるです。 タイトルを見て「いきなし何?」みたいな反応をされたかと思われますが、実はこれ「狂乱家族日記」の一場面――傾国のテロリストこと平塚雷蝶(ひらつからいちょう)が乱崎家の前に現れた時の台詞ですね。 まぁ最近「狂乱」のアニメを観て…

とびら絵(akaoni 画)

御さる様ぁ、見て下さい。 「オニの巣窟」の akaoni 様から、素敵なイラストを戴いちゃいましたぁ~♪ おぉ、これは何と可愛らしい! オニさん、どうもありがとうございます!<(__)> というワケで、さるです。どもども。 この度は、オニさんがうちの「と…

血塗られた封印の城 第四章(14)

「……う、うーん………ほぇ?」 「………え?」 お互いの顔を見つめ合いながら、パチクリと瞬きする二人。 「えっと……お、お目覚め?」とマリーナ。 つい一寸前に気を失っていた筈の栗髪の少女が、何の前触れもなく突如目を覚ましたのに少し戸惑っているのだろう。 …

招かれし、白昼の悪夢

正午の訪れと伴に、終業のベルがなる。 「ああ、やっと終わったあー」 机に顎を押し当てる恰好で、寝そべる俺。 味気ない上に疲れだけが溜まる学校生活において、唯一のオアシスともいうべき安息の時。 汝が名は「昼休み」 ふっ、我ながら詩人だなぁ。 など…

夏ですね~

はじめに ここに登場する「さる」はあくまで管理人『さる☆たま』の略称であり、実在するサル科の動物とは全くの無関係です。 また、多少ブラックユーモアな記述もありますが、そこはあくまでも「自虐ネタ」ですので……。 以上を踏まえまして、なお不快と思わ…

そよかぜの魔法少女

「お線香?」 夏の空が一面、群青色に染まるお昼時。 平屋通りの角を折れたところにある本屋の前で、音羽陽菜(おとわはるな)は立ち止まった。 梅雨明けの湿っぽい空気がこもる、そんな日だったから、時折吹く風がボブにした髪には心地良かった。 その本屋の…

血塗られた封印の城 第四章(13)

一つの戦いが終わりを告げるかのように、いつの間にか降り注いでいた筈の雪は止んでいた。 屋上に静寂が満ちる。 男が一人、その場に立ち尽くしたまま、ドアの方に立つ少年を見る。汗が一筋、男の頬を伝う。 少年の、少し癖のある白金の髪が風になびいた。 …

夏の陽射しに戯れて

夏の陽射しに照り付けられ、涼を求めて木陰に隠す心地かな。 どもども、さるです。 今日も暑いですねぇ。 皆様、熱中症にはくれぐれもお気をつけ下さい(≧□≦@) しかし、夏は緑が良く映えますね。 日光に晒された木葉が輝きを放ち、本来持つ色彩を引き出して…

今日のとびら

今日も暑いですね。 ひゃぅっ! ご挨拶が遅れました!(><) 「さるたま文庫」のメイド長、とびらです。(^^*) 今日は御さる様が家事で忙しいので、代わりに更新しちゃいまぁす。 え、「家事はふつうメイドがやるものじゃないの?」ですって? うっふふぅ~…

悲しみの向こうよりなお深きモノ

ども、さるです。 今日は何だか、とっても病んでます(ぇ というのも昨夜、某動画サイトで「世界」に等しく滅びを与えてしまう最強のヤンデレ降臨動画を観てまして(ぇ どうも脳裏にとある曲が流れて仕方ありません。 (さるの)中に誰もいませんよ……(何) ええっ…

新書庫「文庫のとびら」ご紹介♪

とびらのごあいさつ あ、あのぉ~……えっと、初めまして。 『文庫のとびら』と申します。(おずおずと、頭を下げる) ふ、ふつ二日者でちゅ……って……… きゃぅぅぅぅぅぅぅ! ……かんじゃったよ~ぅ(T_T) す、すいません。 その、不束者ですが、どど、どうぞよろ…

まじょのすまう森のあさ

ねむりの森に、あさがきた。 ふかいふかい森のおく、ヒトもケモノもよりつかないブキミなばしょにまるたごや。 森のばんにん、ショコラトル・ブラックのまるたごや。 うっすらくらいキリの中、まだお日さまものぼらない森の中、バケツをもってぼくはいく。 …

REVOLUTION!

どもども、さるです。 皆様、如何お過ごしでしょうか? さるは相変わらずの遅筆で、先月も結局6件しか記事をUPできなかったという体たらく……orz しかも、小説はその内の半分(つまり3件)しかなく、その内メインの小説はたったの1件!∑( ̄□ ̄@) …………いか…

ベルフェゴールの咎人(後篇)

「ホント?」 少女の声が心なしか弾むように聞こえた。 嘘ついても仕方ないだろう。 そう思いつつ、嘆息混じりに男は続ける。 「さっき俺が、あるプロジェクトに関っていたと言ったろう」 「うん」 「そのプロジェクトってのが『異界の扉』を開ける研究とい…