2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

血塗られた封印の城 第二章(8)

「どうかしたの?」 血相を変えて、ローレルが階段から駆け上ってきた。 もっとも、いつもと変わらぬおっとりとした表情のためか、とてもそうは見えないが。それでも、息を切らした様子や場違いな持ち物を見れば、如何に慌ててきたのかは覗い知ることが出来…

スペラヴィアス 第一話 <さる☆たま作>

第一回 さるの腰掛けリレー 小説「スペラヴィアス」 第一話 ふたりの旅 早く、早く此方(こっち)へ―― わたしは必死に走った。導かれるままに……。 あの夜のことは、決して忘れられない。 姉はわたしの手を放さないようしっかりと握り、人ごみの中をかき分けて…

(第一回)さるの腰掛けリレー小説あらすじ発表!

さるです。 皆様、大変長らくお待たせしました! さて今回は、リレー小説のあらすじについて、簡単に触れてしまおうと思います♪ まず、気になるタイトルは…… 幻想青春(?)小説「スペラヴィアス」 ……ですw ― あらすじ ― これは、命の石「スペラヴィアス」を…

リレー記事の転載について

さるです。 今回は、リレー記事の転載方法について簡単に説明しちゃおうと思います。 まず、書庫の準備から……(とっくに出来てるよーという場合は、不要です) 「ブログ設定」→「書庫設定」の「書庫の追加」で下の書庫名、カテゴリを指定して書庫を追加します…

血塗られた封印の城 第二章(7)

目を覚ますと、突然、意も知れない不安に襲われた。 暗く冷えきった寝室で一人、マリーナは毛布に包まり全身を強張らせる。 闇は少しずつ、そして確実に深みを帯びてきて、少女の心を映すかのように静かに夜へと広がっていく。 ざわり、と何かの物音がした。…