2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ばうんてぃえぴそ~どSS 砂の魔女(13)

「……なんの真似ですの?」 マリーナが真っ直ぐな瞳で、少女に問いかけた。 ――もっと強くなる―― かつて、ある少女に誓った約束。 ここで目を背けたら、その誓いを破ることになる。 それだけは、絶対に嫌ですわ! そう強く念じて、彼女は正面の相手をしっかり…

なんてこった!!つヴぁい

どもども、さるです。 先日、さるファンの方のコメントでブログ村のリンクが貼れてなかったことを知り、思わず顔面炎上(バーストフェイス)してしまいました(何その中二表現w) 教えて下さった方、ありがとうございます。 ちょっと調べてみましたが、ケータイ…

ばうんてぃえぴそ~どSS 砂の魔女(12)

短刀の刃には、何かの呪文のような文字が刻まれていた。 少し紫がかった黒髪は、頭の上で団子状に束ねたポニーテール。 竜を思わせる長く凛々しい眉毛が、硬そうな二の腕と相まって女の子らしさを損ねているのが勿体ない。 そう思うほどの美貌は、備えていた…

ばうんてぃえぴそ~どSS 砂の魔女(11)

マリーナが辿り着いた時、少女はまだ気を失っていた。 息はあった。というか、むしろこれは―― 「――いびき……ですわね……」 倒れている少女に近づいてはみたが、その様子を見るなり安堵の溜め息を吐く彼女。 「まったく、お陰でこっちは余計な時間と労力を費や…

なんてこった!

どもども、さるです。 何やら『くつろぎタイム』とかいう背景が追加されたみたいなので、変えてみました。 名前の響きがさる好みなので選んでみたら………… 孔明の罠でした!(謎) いや、背景のキャラが……(笑) まぁ、「背景変更のお知らせ」という名のネタ記事で…

だらだら書いて、気がつけば……

どもども、さるです。 何だか一週間ぶりにSS書いたら、もう十話目なんですねぇ……( ̄Δ ̄@) その割に、ちっとも話が進んでないじゃなイカ!(誰) 『ばうんてぃ~』本編といい、我ながら最近の作品はやたらテンポが遅い気がしますね……orz ていうか、これっても…

ばうんてぃえぴそ~どSS 砂の魔女(10)

――地よ、うたかたの眠りより、暫し我が戒めを解き賜え―― 少女の詠唱は不可視の波紋となって、大地の隅々に到るまで浸透していく。 すると、まるで大地に繋ぎ止められていた鳥が足枷を外されたかのように、一人大地の呪縛から解放され、宙に浮く彼女の身体。 …

何気にすげぃことに気づいた

どもども、さるです。 お日さまも笑ってる良い天気ですが、皆様如何お過ごしでしょうか。 先刻、洗い物しながらふと気づいたのですが………… サ●エさんって、何気にすげぃ能力者だったんですね!(何) 「お料理片手にお洗濯」とか、どうやって……( ̄□ ̄;@) 流石…

職場からこんばんは!

どもども、さるです。 わたくし、今職場ですの(誰) どうも、いろんなモノに追われて更新が………… って、言い訳がましいですの!(だから誰だよ) 頭の中で某とある変態の風紀委員なシルエットがチラついてますが、ぼちぼち仕事に戻ります(謎) ではでは、今宵はこ…

ばうんてぃえぴそ~どSS 砂の魔女(9)

ふと、そこで少し気になってか、念のため辺りを見渡す彼女。 しかし一面は、乾いた砂の地平線が果てしなく続いているだけだった。 人影など、一つとして在るワケも無い―― ――ハズだった。 ところが、遠くの方で何かが見えた。 一瞬、動いたそれを見て、 「も…

うーん欲求不満?(何)

どもども、さるです。 秋の夜長、如何お過ごしでしょうか。 さてさて、さるは最近ケータイ打つのに慣れてきた気がします(ぉ しかし、どうしたワケか満たされない何かが……(ぇ はぁ…………文字数足んない(何) ではでは、今宵は一先ずこの辺で……m(__)m さる

ばうんてぃえぴそ~どSS 砂の魔女(8)

大陸のほとんどの都市が、まだ中世からの脱却が出来なかった時代。 科学に対して宗教的規制を持たず、高度な学術研究に因って発展を遂げた唯一の都市国家アマタニア。 多くの都市が近代化を図っている今日に至っても、その文化レベルには天と地ほどの開きが…

ばうんてぃえぴそ~どSS 砂の魔女(7)

「ふう、これで涼しくなりましたわ」 満面の笑みで、そう呟くマリーナ。 そう、彼女はただ涼をとるためだけに自分の周囲に結界を張り、その僅かな範囲内で空気を変質させて気温や湿度などを調節したのだった。 「さてと、早速『砂地の魔女(サンドウィッチ)』…

コメントどうもありがとう!

どもども、さるです。 巷では風邪が流行っているようですが、皆様如何お過ごしでしょうか。 くれぐれもお体を壊さないよう、健康には十分気をつけて下さいませ。 さてさて、相変わらず『さる山』不在中なさるですが、皆様から感想や20000HIT祝いのコメントを…

ばうんてぃえぴそ~どSS 砂の魔女(6)

広大な蒸し風呂の如き砂地で、彼女は脳までも沸騰しそうな感覚に襲われる。 ある少女に習ってか、マントの下は割りと動き易い服装ではある。だが、白のブラウスに刺繍の入った黒い絹のチョッキと長ズボン、牛革のブーツという組み合わせが如何にもお嬢様だ。…

ケータイSS秘話(笑)

どもども、さるです。 なにやら季節外れ(?)の黄砂が流れてきているようですが、皆様は如何お過ごしでしょうか。 さてさて、今朝のSSは如何だったでしょうか? 三話目辺りから場面が変わってなかったりしますが、それだけ書きたいことが込められているという…

ばうんてぃえぴそ~どSS 砂の魔女(5)

「ぶはぁ~~~っ」 飲み終えるや、マリーナは溜め込んでいた物を一気に吐き出すかのように深呼吸する。 「…………し、じぬがど思っだ……でずわ……」 唇の端から零れた水が顎から首筋を流れて胸元へ落ちていくのが少しだけ気持ち悪かったが、大量の汗を身体中から…

今回のSSは二話連続で更新!

どもども、さるです。 また少し涼しくなりましたが、皆様如何お過ごしでしょうか。 さるは最近、右手にナントカブレイカーでも宿っているかの如き日々を過ごして居ります(何) スネやら膝やらぶつけたり、指の皮を挟んだり……(ぇ さてさて、三日ほど更新出来な…

ばうんてぃえぴそ~どSS 砂の魔女(4)

「ぜぇ、ぜぇ……」と、口からは灼熱の息吹きを吐き出し、額から首筋から、全身で蒸気が噴き出す。 もうろうとした意識を必死で抑え込みつつ、マリーナは首から下げている細い水筒を掴む。 銀で出来た円柱の物で、彼女は筒の表面に青字で描かれている「円に囲…

ばうんてぃえぴそ~どSS 砂の魔女(3)

「…………………………」 き、聞いてないですわよ……ま……さか、こん……なヘ、ヘンピな場所に、い、行かされるなんて…… 声に成らない言葉が、少女の頭の中で呪詛のように繰り返される。 聞いてないですわよ……まさか、こんなヘンピな場所に行かされるなんて…… は、博士ぇ…

祝☆20000HIT突破&2000コメント達成!

どもども、さるです。 少し暖かな秋の空を黄葉が彩る穏やかな午後の一時、皆様如何お過ごしでしょうか。 さてさて、ケータイからの告知となってしまいましたが、ついに先日この『さるたま文庫』も訪問者二万人突破しました! 更に本日、コメント二千回も達成…

ばうんてぃえぴそ~どSS 砂の魔女(2)

「結局、行くことになったみたいね。彼女?」 そう訪ねた白い法衣の女は、金糸のように細く長い髪を押さえるように左手を頭に被った透明なベールに当て、右手で丸眼鏡のブリッジを直す。 レンズの奥に光る切れ長の碧眼は鋭く知的な印象を受けるが、それが故…

ケータイSSのお話

どもども、さるです。 今宵も仕事を終えて、今ちょうど寝床に就くところです。 さてさて、ケータイSS第一話は如何でしたでしょうか? 数あるシリーズの中から、今回は『ばうんてぃえぴそーど』を選んでみました。そして今回の主人公ですが、読まれた方はもう…

ばうんてぃえぴそ~どSS 砂の魔女(1)

「ユノ・モンテギール?」 マリーナ・テレザ・ウィンハルトがその名を耳にしたのは、穏やかな陽射しに包まれた午後のテラスでのこと。 向かい合う女は、まだあどけなさの残る顔でこくりこくりと二回頷く。肩くらいまで伸びた亜麻色の髪と透き通るような綺麗…

ヤバい!20000HITの予感が……

どもども、さるです。 今気がつきましたが、あと13人でご訪問者様が20000人になることが判明しました(何) パソ不在中なのに……orz ただいま19987HITなので、20000HITの際は記念にさる山でお祝いします♪ それだけです(待てや) …………いや多分、気が向いたら何か…

ケータイSS予告編?

それは、少女がオトナの階段を上ったある日の物語。 延々と続く砂遊びに飽きた時、彼女は新しい『玩具』を見つける。 魔性の瞳に魅入られた少女は、底無しの蟻地獄に誘われて―― その時、信じられないモノを目の当たりにする! ~~~~~~~~~~~~~~…

ケータイからおはよう御座います

どもども、さるです。 ケータイのみで更新宣言してから少し経ちましたが、皆様如何お過ごしでしょうか。 さるはといえば、実は目下パソコンから離れて暮らしていたりします。しばらくしたら戻る予定です(何の話だw) まぁ、さるの話は置いといて(なら書くなよ…