. 「薙ぎ払えデス！」 その命に答えるように、砂の巨人が長い右腕を振り上げる。 が、しかし―― 彼方より流れし風よ 汝が鉄壁の塀を築き 我らが城を守り抜け 詠うように呪を唱える少女とその隣人の周辺を、一陣の風が取り囲む。 それは少女達を中心に、まるで…

. だが――辺りを見渡したものの、声はすれども姿は見えず。 その声はなおも続く。 「体術を得意とする姉者にとって、この柔らかな砂地は動き難く足場が悪い。デスが、あたいには……」 その時、不意を付くように爆風が巻き起こった。 巨人のその後ろで。 「きゃ…

. そこへ―― 「えっと、今確か『姉』とかって言いましたけど、もしかして妹さん？」 この珍妙なやり取りを独り端で見ていたマリーナが、俄かに口を挟んできた。 こくこくと頷きながら、フィオが答える。 「悲しいけどこれ、事実なのよね……」 「あら、こんな可…

. 「まさか弾丸をも防ぐ砂の壁を、こうもあっさり崩すとは……相変わらず、馬鹿みたいに斬れる刀デスね」 淡い紫の髪をした腐の化身たる少女は、呆れるように一言ぼやくと足元の残った『瓦礫』から何かの札紙らしきモノを無造作に剥がした。 すると、どういう…

. しばし間を置いてから、マリーナは何かの決意を固めたかのように少女の方へと向き直る。 「さて、こんな処で立ち止まっている暇はありませんわね。砂漠は熱の伝導率が高い分、保温性に欠けるところがありますの。だから、時期に冷え込んで参りますわよ」 …

どもども、さるです。 最近、メタンハイドレートという物質が夢のエネルギーとして注目を浴びているようですが、皆様如何お過ごしでしょうか？ なんでも海底で採掘できるらしく、氷結した水分子の中にメタンが入っているとかなんとかで、またの名を『萌える…

アレス「どんなご質問でしょうか？」 そ・れ・は、こちらの方からで～す♪ ――――――――――――――――――――――――――――――――――― Q．『全てを知り尽くす』ような能力で頭痛くなることってありませんか？ （P.N：12月の匠さん） ――――――――――――――――――――――――――――――――――― というワ…