2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

忘れ去られた真実……

どもども、皆様。 さるです。 つい先刻ですが、衝撃の事実が発覚しました! 現在開催中のさるの腰掛けリレー小説(第一弾)「スペラヴィアス」ですが…… 実は……なんと……… 全12話だったんですね!(何) いやぁ、忘れてました……てへっ♪(ぢゃねぇよ!w) 前回の夜話…

血塗られた封印の城 第三章(1)

第三章 それは、白昼の密室で…… ある学者はこう言った。 終焉とは唐突に、しかし予め約束された時に静かに訪れるものだ――と。 この日は朝から、珍しく街が喧騒に包まれていた。 それもそのはず。朝方に発見された二つの遺体の内、一つはアイゼンバウワー家の…

影の王(1)

影の王 影。 それは光に隠れた存在。 だが時として、光によってその存在感は本体をも凌ぐことがある。 変幻自在な存在。 そう形容すれば彼もまた、いくつもの顔を持つ影なる存在といえるのではないだろうか? かつて、判官(はんがん)と呼ばれた人物―― 「こん…

くろいマントのかんむりおじさん

ぎんのヨロイにみをつつみ、大きなブリキのおもちゃのようにカチカチおとをならしてうごくへいたいさん。 「どうぞ、お入り下さい。へいかがおまちです」 そういって、きんのドアノブに手をかけると、大きなしろいとびらをひらいてくれた。 ゴゴゴゴゴ……と、…

宇宙の眼

「どういうことだ!」 女の声が鋭く響く。この銀河の隅々にまで…… 宇宙――それは母なる空であり、無限に広がる大海原である。 白銀の眩い光に照らされた、すべてを覆う音のない世界。闇。 その闇の世界へ飛び出した人類は、今もなお、時の流れに漂い続けてい…

血塗られた封印の城 第二章(12)

それは、人の姿を模した闇。 両の手の指先から黒く光る鉄の爪。 闇から闇へと渡り行き、人の心の奥底に癒えない傷を刻むそれを、かつて人はこう呼んだという。 闇の爪(ナイトクロー)と―― 「いやはや、この歳でまさか都市伝説と遭遇するとは……」 思ったよりも…