2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ばうんてぃえぴそ~どSS 砂の魔女(65)

. 「おままごと?」 マリーナの意図が読めないからか、そもそも「おままごと」がどういう遊びか知らないのか、幼い『魔女』は小首を傾(かし)げた。 「そう、おままごとですわ。あたくしがお母様、あなたは娘役ですわね」 「むすめ? おかあさま?」 「そ、そ…

さるのお茶会

どもども、初めまして。さる山へようこそ♪ さる山の主にして、当ブログ『さるたま文庫』の管理人さる☆たまと申します。 「小説」という名の拙い文章を書いておりますが、もし気が向いたら暇つぶし程度にでもどうぞ。 改めましてどもども、さるです。 こちら…

ばうんてぃえぴそ~どSS 砂の魔女(64)

. 冷たい闇の腑(なか)に眠る小さな生命(たましい)が小さく寝息をたてる傍らで、いま、その片割れがゆっくりと目を覚ました。 「じゃあ、なにして遊ぶ?」 幼き魔女が無邪気に笑う。 「で、では、お…………」と言いかけてから、彼女は慌てて口をつぐむ。 ここで…

ばうんてぃえぴそ~どSS 砂の魔女(63)

. 「うーん、おかしいですねぇ~」 ぽつりと、博士が頭を抱えながらつぶやいた。 傍らの机には通信術式の紋様が描かれた樹皮紙と湯気の立った花香茶(ハヴェスティオ)のカップが置いてある。 「おかしいって、何が?」 怪訝に眉をひそめながら、金髪の女が訊…

冥府の森

. 眠れる闇フェーゴが、深き絶望の空を満たす。 徘徊する夜陰の雑兵グールを引き連れて、黄泉の公卿ヘルメウス達が生ける魂を狩る刻限。 丑三つ時には少し早い宵の樹海に迷い込んだ人影二つ、うら若き男と女が足早に疾走していた。 男は薄紫の紋付きと袴に太…

とびら、車窓の句

車窓から 枯れ葉に混じる なごり雪 とびら おはようございます。 今朝は一段と冷え込みますが、心の方はとってもぬくぬく。 とびらは、最近そんな日常を送っております。 ではでは皆様、今日も元気に行ってらっしゃいませ♪

二月の初めに……

どもども、さるです。 まだまだ冷え込む今日この頃、皆様如何お過ごしでしょうか。 今朝は雲に覆われているせいか、霞がかった空が朝の冷気を一層際立たせていますね。 さてさて、もうすぐ節分ですが豆まきと恵方巻き、皆様はどちらがお好みでしょうか。 さ…