「気がついた？」 目を覚ますと、そこには栗色の髪を三つ編に束ねた碧眼の少女。 彼女は屈託のない笑顔で、見下ろしていた。 「ここは……」 彼はベッドから起き上がると、何かを警戒するかのように辺りを見渡す。 「大丈夫だよ。別にボク達、キミを取って喰お…

「さて、どうしたもんだろうかね。」 男を運んだ後、ウェイトレスにお礼を言って部屋へと戻った二人は、まず彼の所持品を検証し始めた。 しげしげと、ペンダントを手にとってアレスが呟く。 「このペンダントは、おそらく十二世紀後半に興ったアスィーク･ガ…

どこからか聞こえる悲鳴、口々に何か言いながら様子を伺う野次馬の群。男はうつ伏せになったまま、一向に動く気配が無い。と、そこへ…… 「ハイハイ、ちょっとゴメンナサイね」 緊迫した雰囲気に似合わない、軽快な少女の声。観衆の間をぬうようにして、前に…

ミリオンハンター 人はいつも、社会の営みの中で業を抱えて生きる存在(もの)。 それは決して絶えることの無い、「罪」という名の悲しき性か･･････。 深遠なる闇の中、その男は真っ白に染まった道をただひたすら息を荒げて走り続けていた。 その右手には血塗…

どうも、はじめまして。 趣味でWEB小説なぞ書いてる、さる☆たまと申します。 以後、お見知りおきをm(＿＿)m 『さるたま文庫』にご訪問下さった方々、誠にありがとうございます。 不定期ではありますが、これからこちらのブログで連載開始する予定です。 どう…